設計の手順
戸建て住宅
はじめに
ライブネットは小さな会社ですが、不動産会社であり、設計事務所であり、建設会社です。でも、いわゆる世間一般の不動産会社でも、設計事務所でも、建設会社でもない、と思っています。「不動産会社ですか?」と聞かれると、どこか違和感があるし、「設計事務所ですか」と聞かれても、しっくりこない。じゃあ「建設会社?」うーん、でもそれだけじゃなくって。…これじゃあ、何を言ってるのかわかりにくいですね。
不動産・設計・施工、3つの立場を掛け持ちすることで、全体を俯瞰して動くことができ、よりフェアな立場に立つことができます。工程の全てを通してやりくりすることで、家づくりにおいても、ムダを無くし、様々な可能性を広げることができます。だから、お客様とも本音で接することができる、と思っています。その分、責任感も増しますが(逆に、全てに関わらない立場だと、責任転嫁もしやすいと言えます)。
他の会社とは少し勝手が違うかもしれません。
営業マニュアルもありませんし、大きなイベントも、ご来場プレゼントもありません。
ただ、お互いを信頼し合い、心から満足していただける家を、一緒につくっていきたいと思う気持ちは、どこにも負けません。まずはお互い気取らずに、気負わずに、気楽にお会いするところから始めましょう。
家づくりの考え方
まず、家づくりの全体像をつかんでください。どうやって進んでいくのかわからないまま、歩き出さないように。
家づくりは、旅行の計画を立てるときに似ています。そろそろ家がほしいな、と思いはじめた時、というのは、旅に例えると「南の島にでも行きたいな~」という感覚と同じ。この時点では、どこの島にいつ行くのか、何も具体的なものはありません。なんとなく気候のいい場所でのんびりしたい、というイメージがある程度です。
実際に旅に出るとなったら、まずだいたいの予算、行き先、日程の心積もりをして、大まかな輪郭が決まったところでどの旅行社にするのかを選び、航空会社は?ホテルは?食事は?と、細かな事柄を決めていきますね。そして、予約を入れる時には、旅の日程と内容はほぼ決まっています。
家づくりも全く同じ。どこに行きたいかも分からずにプランを出してもらっても意味がないし、全体像が分からないのに、「いきなり契約を」するのはおかしいし、出発してしまってから「これは本体に含まれていないので〇〇円必要です」と追加料金を迫られてはいけない。心づもりがないことが次々と出てきてしまっては、楽しい家づくりが台無しです。
見積り方法
全体の予算を立てる
物件探しからはじめる場合、土地があって家を建てる場合、親の家をリノベーションして住む場合など、物件の諸条件や工事内容によって、かかる費用や施工期間は異なりますが、どの場合においても最も大切なのは、完成までの全体のイメージを把握することです。
ライブネットでは、特に全体予算を掌握することが重要だと考えています。付帯工事にかかる費用や諸費用、新居への引っ越し費用を含めた全体の予算を明確にした上で、家づくりを組み立てます。
現地調査
建設予定地やリノベーション物件を見て、その特徴を把握することが、具体的なデザイン活動のスタートになります。
例えば土地の現地調査では、水道、ガス、防火指定の有無、地区計画の有無など、法規的な項目はもちろん、土地の高低差や周囲の状況を確認しながら、土地の長所・短所を掴み、どう設計で活かしていくかを探ります。
落書きとゾーニング
実際のプランに入る前にまず、生活動線を考えてみます。「ここでつくって」「ここで食べる」という感じで、家の中での動きを、線を描きながらイメージしてみるのです。生活動線を俯瞰的にイメージし、主観と客観の両方の視点から間取りを考えます。
ファーストプラン作成
家づくりイメージリストと現地調査、ラフスケッチをもとに、オリジナルプランを作成します。
そしてファーストプランをプレゼンテーション。率直な感想・意見を伺います。
とことん話しをしよう
夫婦や家族で話し合うのはもちろんですが、自分たちだけでうまく意見をまとめようと思わないで、どんどん相談して欲しいと思います。
要望には必ず理由がありますから、その理由を聞くだけでも、こちらの理解がより深まります。それに、何か別の方法で要望を実現できるかもしれません。意見の対立は決して恥ずかしいことではありません。
ぜひ私たちを話し合いに巻き込んで欲しいと思っています。
一緒になってプランをつくりましょう。原点に戻ったり、いろんな方法論検討してみましょう。
最終決定までに、途中のやりとりがたくさんあることは決してムダなことではなく、むしろお互いにとって良い機会です。そして、その苦労は後に、いい思い出として記憶に残るはずです。
仕様提案・概算見積り提出
家のアウトライン、仕様の提案を含めた概算見積りを作成します。最終的な判断材料としていただけるよう、諸費用や税金まで全て含んだ総額をご提示します。
基本設計契約
これまでの打合せの状況を踏まえ、私たちにお任せいただくかどうかをお決め下さい。
ここで基本設計契約を結んでいただきます。
※これは、さらに詳細な間取り、仕様を綿密に打ち合わせていく設計図のための契約です。
実施設計・本見積り作成
より詳細な図面をもとに、細部まで打合せ・修正を重ねたプランを作成していきます。
また、具体的な仕様書、本見積り書、資金計画書を作成します。
住宅ローンに関しても、予算・希望に沿った金融機関の選定から、ローンの組み方までサポートしていきます。