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新築と中古では、まるで様子が違う。

住まい(不動産)は一生に何度も繰り返し購入するものでないばかりか、他の何よりも高額な買い物です。 それなのに日常品を購入するのと変わらない探し方とアプローチの仕方で購入しているのは不思議なことです。

もっとも不動産業界が普段の買い物と同じように見せているところがあるので、ユーザー側からすると仕方がないところはあります。 でもやっぱりそれでは本当の住まい探しはできません。

新築物件と中古物件では、同じ住まいの購入でも全く違うのを知っていますか?

新築物件の場合は、普段僕らが生活の中でのモノを購入するパターンに近いので感覚的なズレがない分まだいいです。

たとえばユニクロのお店と同じです。 ユニクロは生地を仕入れ、デザイナーにデザインを依頼し、中国の工場に製造を委託し、オリジナル商品を作って、お店で販売しています。 たとえば新築のマンションなどは、ディベロッパーと呼ばれる不動産会社がユニクロと同じような立場になります。 生地である土地を購入し、設計事務所に設計を依頼し、ゼネコンに工事を発注し、販売をします。(時には販売を販売会社に委託し販売することもある。近頃戸建て住宅では、仲介で販売するケースもあるので、ややこしいのだが・・・) 新築マンションを購入するときは、ユニクロのお店に買い物に行くように、モデルルーム(お店)に足を運んで、商品を見定め購入します。

取り扱っているものが服なのかマンションなのかの違いだけで、全く同じです。 この点については、新築物件は、普段馴染みのある買い物パターンなのでわかりやすくていいのです。

ところが、中古物件となると、全く違ってきます。 大半の中古物件の取り扱いは、不動産業者の中でも仲介と呼ばれる業態で、同じ住まい(不動産)を扱う不動産業でも、自社商品を売っている不動産業とは全く違います。

あくまでも売主と買主の間にたって取引の仲介をするのが仕事です。 だから不動産の仲介業の仕組みをしっかりと知ることがまず必要なのです。 しかしお客さんの行動はどうでしょうか。 ユニクロや普段の買い物とは全く仕組みが違うというのに、同じように進めてしまいます。

不動産の中古市場の取引の仕組みが、どんなふうになっているかも知らずに、問い合わせをするのだから、無謀なんてもんじゃありません。

一生の中で一番高額な買い物だというのに、少なくとも不動産業の仲介の仕組みくらいは押さえておくべきなのです。 住まい探しの入口のところから、業者とお客さんにギャップがあっては話になりません。 知らないということは、不動産仲介業者に始めからイニシアティブを握られた状態といえるのです。 その後もいわずと知れたことです。

注 仲介という取引形態で新築の分譲住宅が販売されるケースが増えています。チラシ・物件資料の取引形態を必ずチェックしてください。

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住まいについて

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