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尻に火が付く

工事が間に合わない

まだ時間はたっぷりある、と思っていたせいか、悠長に構え過ぎた。

やっと工事に取り掛かったのは、引っ越しまでのカウントダウンが始まり、いよいよもう間に合わない、となってからだった。

これはいつもの悪い癖。自分たちのことになると「どうにかなるさ」とつい後回しにしてしまう。

いつも尻に火が付いてから後悔するのだが、この癖はなかなか治らない。

給排水プラン変更

ところで給排水配管のプランの行末だが、①案でも②案でもない、新たな案を採用することになった。

それに伴い、室内のレイアウトも大幅な変更をすることになった。

なぜ急遽変更となったのか?

着工にあたって建物周辺を調査したところ、躯体と地面との間に配管を通せるほどの隙間を発見したのだ。

普通ならそんな場所に隙間があるなんて大問題だが、この建物は尺度も許容範囲も、現在の建物とは異なる。

何せ幕末の建物なのだ。この建物と付き合うには、大らかさが必要。有難くこの隙間を給排水に利用しようじゃないか。そうすれば、わざわざ中二階を作らずとも、水廻り設備を室内に持ってくることができる

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