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これまでの事務所のこと

最初の事務所

いちばん初めは相生町。鉄筋コンクリート造4階建、アールがかかった外観がかわいらしい、クリーム色のタイルのビル。1階はオーナーの老夫婦の営む八百屋、2階が貸し事務所が2つ、3・4階がオーナーの住まいになっていた。お隣は弁護士事務所で、おじいさん弁護士とおじいさんアシスタントが通っていた。

全体的に年寄りくさいのと、事務所への階段に続く出入りのドアが、お世辞にもキレイとは言い難い八百屋の脇にあるのは気に入らなかったが、大家さんである老夫婦は人がよかったし、部屋は南向きで大きな窓があって明るく、男女別のトイレと給湯室が共用部として独立しているところが気に入っていた。遅くまで仕事をしていると、時々おばあさんが売れ残りのイチゴやバナナを差し入れてくれたりする、アットホームな事務所だった。

2つの事務所

広さを求めて移った徳川一丁目の事務所は、最初の事務所から目と鼻の先、国道19号線沿いの9階建てのオフィスビルの5階の一角だった。大企業の名古屋支店なんかも入っているビルに仲間入りできるのは、少しだけ誇らしくもあった。

OAフロアの床に、濃いグレーのタイルカーペット敷きの、いかにもオフィスな室内だったが、床の一部をフローリング張りにし、壁を立てて珪藻土を塗ってみたり、モザイクタイルを貼ったりしていた。

窓から見える景色も、とても美しかった。

なかなか快適な事務所だったが、立体式駐車場や施錠時間の融通のなさを不便に感じているところに、管理会社の変更によって管理の質が低下したことで、移転をぼんやりと考えるようになった。

ひょんなことから面白い物件を見つけたことで、移転計画は現実のものとなった。

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